小さなしあわせの花

〜かわいいは正義である〜

セク鬱期と呼ばれるまで……

 
“あの頃”振り返ります
 
 
最近のSexy Zoneは以前に増して可愛くなり、キラキラ輝いていて、カッコよく大人になったように思う。だから今は凄く幸せに感じる、これ以上にないくらいに。
けれど、たまにふと、これでいいのかな、このまま何食わぬ顔で過ごしていていいのかな、と思ってしまう時がある。
 
2014年7月15日
この日、『Sexy Zone新曲大発表会in代々木』と称されたリリースイベントがあった。記憶はやや曖昧なのですが、当日は佐藤中島菊池の3人での出演になるということは前もってお知らせ頂いてたと思う(たぶん)。だから私も私の周りのファン(お友達)も、「きっと聡マリは学校だったんだよ!ね!そうだよ!」って根拠も何もない理由を付けて自己解決をしていたような気がする。勝利くんだって聡くんと同じ高校生だったのに…?なんて今では思うけれど。
イベント自体は無料だったけど、参加方法としてタイトルも未発表の新曲(代々木ver.)を予約するというもの。CD1枚買うだけでSexyZoneに会える、しかも特典にミラー付いてくるなんてお得すぎる!なんて思いながら応募し当選。本当に何も聞かされていなかったのでこの時はただひたすら彼らに会えるのが楽しみだった。
 
リリースイベントの新曲大発表会が幕を開け、BADBOYSを歌い、新曲は「男never give up」と発表。あまりのセンスのないタイトルに会場中失笑だったが、まあ彼ららしいっちゃらしいのかなと思いながら一緒に振り付けなんか踊っちゃったりして。
私が入った1部(2部制だった)では公開記者会見があり、インタビューが始まると、女性アナウンサーの「今日松島くんとマリウスくんのいない3人ですが…」という問いかけに「今回の収録は3人のみです」との答えが返ってきた。
会場はざわつき、皆唖然としてその言葉を上手く飲み込めないでいたように感じる。わたしも友達も聞き間違いなんじゃないかと思って隣のお姉さんに今なんて言いました?なんて聞き返してしまったりして。
彼らも複雑な気持ちではありつつも、それまでにきっと自分たちで向き合い、よく考えた上で、ファンの人たちに伝えてくれたんだろうと今になって思う。それでも、どこに向けたらいいか分からないみんなのこの感情の矛先は3人に向いてしまったような気がする。「今回だけこういう形をとっての収録だ」と言い続けてくれた3人。一番戸惑ってるのは彼らのはずなのに、わたしは何を聞いても受け入れることが出来なかった。これはいまでも本当に後悔していること。
 
わたしが“再編成”というのを知ったのはイベントの翌日の朝のエンタメニュース。SexyZoneは3人体制になり、聡ちゃんはSexy松、マリちゃんはSexyBoysとしてそれぞれJrとユニットを組み、そちらの活動が主になると。なによりも、メディアによって伝えられた事が凄く悲しかった。前日のイベントでは「新曲の収録は3人のみ」ということだけを知らされていたが、再編成だなんて、そんな大事なことを本人の口から聞けなかったことが悔しくてたまらなかった。目の前に映る“再編”、“流動的”という言葉をうまく受け入れられなかった。
当時、信じ難いその現実を、素直に飲み込める人がいたのだろうか。耳を疑い、目を凝らし、手にリモコンを持ちながらテレビに張り付いていた7月16日。
まるで、聡くんとマリウスが力不足とでも言うかのようなワイドショーの説明に腹を立てた記憶もある。何がいけなかった?何が足りなかった?考えても考えても分からず、ただただ「なんで?どうして?」と思うばかり。何も足りないことなんてないのに、頑張るなら5人一緒に頑張れば良いだけなのに……と。
これが所謂、セク鬱期の始まりだったのかもしれない。
この日を境にTwitterのTLは病みツイートばかりだった記憶が……。笑  いまではこんなふうに少しネタっぽく言えてしまうけど、当時はとてつもなく精神を削って毎日生きていました。(マジで)
 
3人はいつまで「今回だけ」だと聞かされていたのだろうか。それとも、何も知らない彼らなりのわたしたちファンを思っての優しい嘘だったのだろうか。
それでも多くの人がその言葉を頼りに信じてきた「今回だけ」は、呆気なく壊されていった。
 
健人くんの主演ドラマ『黒服物語』の主題歌「君にHITOMEBORE」
 
すごく大人っぽい曲調で、今までのSexy Zoneとは全く違ったタイプの新曲だった。「今回だけ」という言葉から「今回は大人っぽい曲なので……」という言葉に変わり、それが言い訳のように聞こえてしまうことあったりなかったり……。あの頃は本当に先が見えなくてずっと真っ暗闇の中を彷徨っているような感覚が続く日々だった。でもきっと、3人もまた先が見えないまま走らされていたんだろうなと思うとすごく悔しいし、こんな思い二度とさせて欲しくないとも思った。
 
次第にBSプレミアムのザ・少年倶楽部への出演も減り、聡マリのいない少クラが続くようになった。ファンの人は少年収がある度に聡マリの生存確認をして、彼らがいつもと変わらない笑顔で歌って踊ってくれていることを常に願っていた。
雑誌でも5人一緒の撮影はなかなかなかなく、バラエティーでもいつも3人のみ。それでも、聡ちゃんもマリちゃんも、それぞれ大きく成長していった。気付いた時には、ダンス、歌、トーク、こんなに広かったっけ…って思うくらい大きく逞しい背中になっていたんだよね。
 
3人体制になってから、3枚目シングル、Cha-Cha-Cha チャンピオンの衣装や立ち位置は、Jrとほぼ変わらないように感じていたけれど、わたしはこの頃にはどこか前向きに考えることが出来ていたような気がする。大きなきっかけとかそういうのは特にないけれど、1年間積み上げてきたメンバーからの“信じて”が、そっとわたしの心の支えになってくれていたのかなと思う。不安や辛さや苦しさは消えないけど、最強の5人を知っているからこそ、5人に戻る時がおばあちゃんになっていても構わない!いつかその日が来るならその日を待つのみ!その一心だった気がする。
 
たくさんたくさん泣いて、たくさんたくさん考えて、大好きだったSexyZoneから離れていってしまう人もたくさん見てきて、いつまでも待ち続ける自分たちだけがなんだか時が止まっているような感覚だった。
 
でも!でも!
『カラフルEyes』の発売決定!!!!いえーーい!!!
5人が再始動した記念すべきシングル。
ほんっっとーーーにうれしかった!発表された日、後にも先にも考えられないくらい飛び跳ねて飛び跳ねまくって友達に連絡しまくった。
「1年半」、長かったなぁ。すごく長く感じた。
 
 
 
__今、Sexy Zoneは5人でテレビに出て、5人で雑誌に載り、5人でラジオをやり、5人でステージに立ってる。
 
 
とってもとっても幸せな日々。こうして最強のSexy Zoneが進化したこと。きっとSexyZoneは進化し続けるだろう、これからもずっと。
 
でも、幸せと幸せが積み重なって、いつかあの頃の辛さを忘れてしまうんじゃないか、と不安になる時がある。再編成が発表された時のことを忘れたり、その状況に慣れてしまうことにすごく恐怖を感じる時がある。いつまでもめそめそしてんなよと思う方もいるかもしれないけれど、わたしにとっては消してはいけない、忘れてはいけない事だと思ってるから。だからここに記しました。
 
 
5人の笑顔が永遠に続きますように。
 
 
2016.04.10