小さなしあわせの花

〜かわいいは正義である〜

『キミのステージではキミがスター』

  2016.8/11~8/16 [風 are you ?]

 5日間全9公演行われた菊池風磨くんのソロコンサート

 

去年と同様、TDCホールで行われた。

__1年ぶりのTDCの匂いは、変わらない夏の匂いだった。

 

去年の“風 is a Doll ?”が最高で、楽しくて、エモくて、心の底から「楽しかったありがとう」が溢れる公演だった。だからこそ、超えられない夏を超えるのは風磨くんしかいないんだ、きっとそうだ、って。

 

 

「もっと大きくなる」 最後にそう言って去って行った彼が、約束通り大きく成長して帰ってきた。

  

“風 is a Doll ?”あっての“風 are you ?”

初めてのソロコンサートが、こんなに愛で溢れるコンサートって後にも先にもこの現場だけじゃないか、って思うくらい本当に愛し愛されたされたコンサートだった。だからこそ、今回の“風 are you ?”が出来上がったような気がする。

 

『風 are you ?』

「お前は誰だ?」そんな挑発的なタイトル。しかし、その言葉には深い意味が込められていた。

今回のテーマは「自問自答」。今こうして アイドルとして立って、アーティスト、タレント、役者、いろんな肩書きがある中で、どの顔が本当の自分なんだろう…って整理しながら作ったライブです。僕に限ったことではなく、社会で生きていくということは、いろんな顔をして生きることでもあると思います。家族に見せる顔、友達に見せる顔、会社で見せる顔、学校で見せる顔、その中で自分はどれなんだ…どの自分が本当の自分なんだ…そのことをもう一度問い直してみて、自分を大切に、楽しく過ごしていけたらいいなという意味を込めて作りました。

ファンの人を前にそう語った。「いろんな顔を持つということは当たり前であり、決して悪いことではない。どんな顔が本当で、どんな顔が偽りなのか、誰にも分からない。しかし、どの顔も自分自身であることには変わらないんだ。だから自分を愛してあげて、自分を大切にしてあげないと本当の自分は見つからないよ。」そんなメッセージを感じた。感じ方は人それぞれ。どれが本当の自分かなんて考えてみれば自分自身でも分からない。でも、きっと一番好きな自分が本当の自分なのではないだろうか。

 

今回のライブは、一言で言うとタイムリープ。過去と未来を行ったり来たりしているような感覚。時かけかよ!と思う所もあるが、全体的にクラブのような大人っぽさが溢れていた。オープニングからシルエットでの登場をし、自身のソロ曲「It's going down」を歌い、カッコよさをぶっ飛ばして来た。それだけでも心拍数が上がり続けてたし、お腹いっぱいなくらいだったのにその後が天才の極みだった。ちびジュを使った演出。今回の主なバックとして支えてくれた、田中樹くん、松村北斗くん、森本慎太郎くん、森継亮太くん、原嘉孝くん、目黒蓮くんの6人。そして風磨くんを合わせたその7人の幼い頃(過去)のストーリーを何度か曲間に持ってきた。それぞれ7人の過去をちびジュの子たちが演じてくれた。正直、風磨くんの公演にちびジュ!?なんて思っていたが、今じゃそんな過去の自分の頭を引っぱたいてやりたい。メインのJrだけではなく、ちびジュの使い方までもが本当に上手い。いい意味でまた風磨くんに裏切られたんだ。そんな過去のシーンでは、子どもあるあるの「好きな人教えろよ〜」の流れで、しぶるチビ風磨くんとチビ樹くん。2人一斉に言う事になり、3.2.1.(さん、にー、いち、)せーの!の合図で始まる「Lovin' U」のイントロ。樹くんが弾くアコギの音色がとても心地よくて、椅子に座りながら歌う大人な風磨くんがすごくカッコいい。オープニングからのカッコよさとはまた違う顔を持つカッコよさ。その流れから「アイナルホウヘエ」。ここずるい…ほんとにずるい…どこまでもずるくて天才なんだから…… イントロに3回手拍子をする所が3度ある。赤西くんのソロ曲なんて知っている人あまりいないのでは?なんて思う中で風磨くんの「Clap your hands!」の言葉で会場の空気と音楽が一緒になる瞬間だった。知っているかどうかなんかじゃなくて、楽しめるか楽しめないかなんだって。歌詞の「キミのステージではキミがスター」って言葉は風磨くんにぴったりで、キミのステージではキミが一番輝いていて、キミがキミの周りも輝かせてた。素晴らしかった。オテンキののりさんが今年も協力して下さったというコントコーナーは本当に面白かった!さっきまでカッコつけてキラキラしてたアイドルくんたちが同じステージの上で会場を笑いの場にしていて、彼らの振幅の広さにはいつでも感心する。

 

構成も演出も選曲も、全部完璧で、全部素晴らしかった!!!

 

一曲一曲にコメントしていったら限りがないくらい最高で、今年もまた風磨くんに心を掴まれていった。今まで、様々な現場に足を運ばせて貰ったが、やっぱり風磨くんのつくるライブの後の喪失感は1年経っても抜けず、慣れないものなんだなぁと。じゃあね〜!!バイバイ〜!!って言いながらもなかなか帰るのを渋る所なんて、終わりは来るものなのに終わりたくない、ずっとこの時が続けばいいのに、って毎度願う。

 

『風 are you ?』は、先程も書いたように、自分を見つめ直すもの。風isを振り返ることでもある。その意味もあってか風磨くんは去年と同じ曲も選曲してきた。だからこそ風isに入っていない人はその時を感じることが出来るし、入った人は思い出として振り返ることも出来る。つまり会場のみんなで共有できるのだ。去年はひと夏の青春をたっぷり味わわせてくれた。お祭りデートだったり、ちょっぴり大人な空間だったり、青臭い最高の一時を風磨くんとその仲間たちと過ごした。今年は全く違う。もちろんあの時の青春を再び感じることも出来たし、優しさと愛情、友情、いろんな関係性にいろんな思いが募っていたあの空気感を感じることも出来た。けれど、一曲一曲にそれぞれ違う「顔」があって、彼のいろんな「顔」を見せてくれた。それと同時に君の顔はどう?そう聞かれているみたいで、いろいろな角度から鏡を向けられた気分だった。過去に戻ったり、クラブへ連れていかれたり、バーに連れていかれたり、ゲイバーにも連れていかれたり…(ゲイバーというのは風磨くん率いる可愛い風are you?軍団  by.愛ing)コンセプトは根端から違っていたけど、やっぱり楽しくて最高なのは変わらなかった。終演後、“去年程のエモさはなかったかな”そう思っていたけれど、違った。いや、去年より酷かった。考えれば考えるほど、一時間、一日、一週間と時間が経つほど、味が出てくる。ロスが酷くなる。上手く言えないけど、それ以上の言葉が見つからない。とにかく永遠に感嘆する。一曲一曲の顔が違うからバラバラしそうだけど、その曲と曲の繋ぎ方も天才で、自然体すぎるセトリだった。踊る曲、がっつり歌う曲、みんなで盛り上がる曲、それぞれにメリハリがあって、気持ちのいいライブだった。

 

 そして「言葉より大切なもの」でいい感じに興奮の熱が残った中でのMC。その前にあったコントコーナーで十分なくらい感じた原くんの面白さはMCで爆発。どこがどう面白いのか説明しにくいけれど、とにかく原くんの豊かなあの表情がツボで、過度ないじられ具合いが最高すぎた。 「原うざい」や「原キモイ」、「ライブ終わったらお前と縁切るから」などなど…いろいろ言われていたけど、そんな風に原くんをいじる風areメンも嬉しそうな顔しながらいじるもんだから原くんのいじられ具合いは愛され具合いなんだなぁと、見ていてとっても幸せに感じた。それに原くん、重度なふまソロロス患者みたい(ヲタクかよ)。「風磨くん、(終わるのが)ほんとに嫌です。ほんとに嫌です。」って言う原くんに、「ほんとにうるさい(笑)」って言いつつも「ほんとに嫌なの?」って嬉しそうな顔で聞く風磨くんも風磨くんでずるい。原くんが、「終わった時に悲しくなるから出来るだけ思い出を作りたくなかった」なんて言っていたり、風磨くんと樹くんの3人でご飯に行った時「僕…海とか行っちゃったから…終わりがキツくて…!!」って熱く語り始めたり、原くんにとってこのライブはきっと最高の思い出を沢山作ってしまった忘れられないライブになったんだろうなと思う。語りながらバクバクご飯を食べ続けるそんな原くんと、料理に手を付けず「一緒に頑張ってきた仲だもんな」って慰めてあげてた風磨くんと樹くんのお話を聞いて思わず口元が緩んだ。原くんのキャラもそれぞれの関係性もとても素敵。原くんだけでなく、風areメンはみんなみんな、最高だった。あまり接点がなかった(気がする)目黒くんと森継くん。風磨くんにいじられた時に心の底から嬉しそうな顔をしていた目黒くんは風磨くんの虜になった一人だった。風磨くんと同期の森継くんもお互いに「あまり関わりがなかった」と言っていたけれど、それにしてはあまりにも馴染んでいて、まるで幼い頃から知っている地元の友達のような2人だった。Jrの頃に同じグループとしていた北斗くん、プライベートでも仲の良い3つ年下の2年先輩というややこしい関係の慎ちゃん、唯一去年も今年も共に作り上げてくれた樹くん。そんな素敵な仲間たちに囲まれ、支えられて、私たちに楽しい最高の夏を与えてくれた。他にもMCでは風磨くんがファンの皆のことをベタ褒めしてくれていた。「ノリが良くて、普通見入ったりしてシーンとなりやすい曲でも最後にふぅーー︎ ⤴︎とか、うぇーーい︎ ⤴︎って盛り上げてくれるからテンション上がるしやりやすい!」なんて言われたら照れないわけがない。すーーっごく嬉しかったし、風磨くんのファンで幸せだと思った。MCではないけど、ある曲(忘れた)で、Jrの小川優くんがギターを弾いて出てきたと思ったら短パン捲り上げてパンツのような姿で登場。ギターでズボンを隠して「履いてる!?履いてない!?」って周りが囃し立てながら“とにかく明るい小川くん”だった。なんだか去年の半澤くんを思い出だす。パンツじゃないかってくらい短い短パンを履いて安心して下さい〜なんて言って会場を笑いに包んでいた。一昔前のネタでも使おうとする風磨くんに口元が緩むし、なによりも風磨くんは懐古させるのが上手い。またまた風磨くんに“ずるい”のレッテルが貼られた。

 

 とっても楽しかったMCの時間の後、時をかける少女のエンディングテーマ曲『恋を知らない君へ』を風磨くんがソロで歌った。いや、翔平が歌った。浴衣を着て思いを募らせるような表情で歌ってるのは、風磨くんじゃなくて翔平だったのかもしれない。翔平の歌声と後ろのスクリーンに映し出される映像に、3人の男女の初恋、初めての夏、大切な人との別れ、時かけで感じたあの切なさに会場全体が包まれた。「行かないでと願うだけで」という歌詞の願うの“う”を強めに歌ってるのは癖なのか願いが叶わなかった翔平の気持ちを示しているのか分からないけれど、すごく好きな歌い方だった。最後、「夏も、恋も、持っていく…」そう言ってはけていく翔平くんずるかった…。周りの人もしきりにずるいずるい言ってて、やっぱりみんな翔平くんに全部持ってかれてたみたい。でも私的ずるい風磨くんNo.1はマイラビの最後の「Oh...」連呼するところをみんなで歌い終わった時に「出来んじゃん」って言ってニヤつかせた所!!このマセガキめ〜〜って風磨くんの頭ぐりぐりしてやりたかった。出来るよ!風磨くんに歌えって言われたんだもん!出来ないわけがない!みんな風磨くん大好き厨だから従順に従うに決まってるでしょう〜!そして風磨くんのライブの醍醐味と言っても良いファンと風磨くんのC&R。全部で9曲掛け合いがあった。いきなり「Everybody!」が来る時もあって、SAY芸のレベルが上がっていた。とにかく一緒に歌うことが(ヘタクソだけど)大好きな私からすると天国だ。マイクを向けられるあの瞬間、全身の細胞が狂喜してたまらない。C&Rって一緒にライブを作っているんだなって感じるし、会場の一体感が最高で、楽しくて、大好きになる、最強のパフォーマンスだと思う。自曲のマイラビでは、「次俺のお気に入りの歌詞だから皆一緒に歌ってくれる?」そう言って「潮の香り 星空 つなぐ手と手ほどいて 地平線 その先 新たな季節へ それぞれ」をまるまる歌わせてくれたり、Oh Yhea!では「みんな歌える?一緒に歌おうよ!先に歌うよ?」って言って「自転車の後ろに〜」って歌った後、客席にマイクを向けて「君の体温乗せて 明け方に 翔る静寂の路を 負ける戦はしないよ キラキラ 二人だけの 朝と自由〜」をまるまる歌わせてくれた。少し低くて歌いづらいけど、私が一番好きな歌詞だった。その時の優しすぎる笑顔で必ず、「素晴らしい」って言ってくれる風磨くんが大好きで、それに答えるかのようにあたたかい雰囲気になった会場のみんなとあの空間が大好きだった。

 

 最後の挨拶で、風磨くんはこう語った。

僕の小さい頃の夢は、“嵐になること”でした。 
どうやったら嵐になれるのか考えた結果、今こうしてステージに立てています。ただ、今の夢は違っていて、今の夢は“Sexy Zoneになること”です。僕が小さい頃、嵐になりたいと思っていたように、今度は僕がいろんな人に夢を与えられる存在になりたいなと思い、僕の夢はSexy Zoneだと言わせていただきます。小さい頃の夢が、今の自分たちです。自分なんか、って思わないで、自分に精一杯自信を持って、大切にしていって下さい。

 Sexy Zoneの曲を一曲も持って来ないで「僕の夢はSexy Zoneだ」って言う風磨くんが、いろいろな顔を見せてきたけどあえて本当の顔は見せなかったような気がして、なんだか風磨くんらしいなと思う。

 

「最後に一発声出せますか!!」「声枯らせますか!!!」「じゃあ俺たちが “ We are ” って言ったら、“ 風 are you ? ” って言ってください!」そう言ってマイクを下ろし手を繋いで一つになった風areメンバー。お客さん同士手は繋いでいないものの、心は一つでした。

 

「 We are...? 」

『 “ 風 are you ? ” 』

 

と会場に皆の声が響き渡った。7人の誇り高く掲げられた手はとても力強かった。いたずらっ子のような笑顔で、「せーの」って言うの忘れちゃった!なんて笑う風磨くんがすごく幸せそうで、なによりだった。言い忘れた「せーの」に感謝だ。

 

「また遊ぼうね」その言葉を残して去って行った風磨くん。いつも次の見えない約束の言の葉を置いていく。

ほら、またずるい……。

でも、

“待ってる”、未来の風磨くん。

 

 

私たちは初めからやり直すことは出来ない。決して戻ることは出来ない。10年前にも、1年前にも、1分前にも。だったら、この先の全てをやり直せばいい。

“Everyone here is I run in magic spell. 
Yes, you are old back here For 10.20years ago.”

ここにいる皆さんに魔法をかけました。そう、あなたたちは10年後、20年後から過去へやってきたのです。そしてここを出た皆さんは、これからの日々を悔いのないように生きていくのです。自分の人生を大切にして幸せになってください。ありがとう。

この言葉(英語)が風磨くんのナレーションと共にスクリーンに映され、幕を閉じた。事あるごとに、「過去をやり直す事はできないから、未来からきて今をやり直してるんだって思えば悔いは残らないよね」って話してきた風磨くん。何年経っても変わらない彼の生き方は、きっと何十年後も変わらないんだろうなぁ。

 

タオルを握りしめて、声を絞らせて、お腹の底から笑った、本当に楽しい最高の時間だった。風磨くんに声をかけるとしたら、きっと迷わず「ありがとう」と言うだろう。生まれてくれてありがとう。アイドルになってくれてありがとう。ファンにさせてくれてありがとう。いろんなありがとうがたくさんある。こんな激重なファンだけど許して欲しい。

大好きな風磨くんのことも、大好きな風磨くんのことが大好きな風磨くんのファンのことも、さらに好きになった。

 

一生忘れない、忘れたくないライブ

 

最高の夏を本当に本当にありがとう!

 

 

キミのステージではキミがスター

 

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 長いようで、短い夏だった。
そんな熱い夏とキミにまた恋をする。

 

 

 

 2016.08.23

 

 

 

[追記]

〝風 is a Doll ? 〟を作り上げた8人の怪盗団の一員だった半澤暁くん。〝風 are you ?〟を一緒に作ることは出来なかったけれど、何度か会場にも足を運んでくれたという。風磨くんと真田くんと半澤くんの3人で歌って踊ってくれたMaybeが大好きだった。もうステージに立つ半澤くんを見ることが出来ないと思うと寂しくて、もっともっと歌って踊る半澤くんを見たかったなぁと思うけど、あの夏にあの仲間たちと笑っていた彼は間違いなくカッコよかったし、彼にとって最高のジャニーズ人生だったと思う。ジャニーズとは別の道を選んだとしても、いつまでも彼らとずっと笑っていて欲しい。半澤くんの選択した道は決して間違いなんかではなくて、とても勇気のいるカッコイイ選択だと思う。半澤くん、たくさんの幸せと笑顔をありがとう。いつまでも楽しい素敵な人生を送れますように。

 

 

2017.03.05